中古で入荷した、富士通エアコン「AS-J25B」の動作の点検から「分解・洗浄」まで行ったときの記録を公開します。
自宅で掃除をする時や、エアコンのトラブルが起こったときの参考になれば幸いです。
※違うメーカーや型番のエアコンの分解方法をを探している場合は、下のリンク先から探すと目的の機種にが見つかるかもしれませんよ。
【メーカー・機種別】エアコンの分解・掃除・クリーニング方法 まとめ
エアコンの動作点検の準備
まずはエアコンの動作点検の準備をしていきます。
銅管の周りをカッターを使いむき出しにします。
銅管の曲がりが上の画像のようにひどいときは、まっすぐに伸ばします。
無理に曲げて折らないように注意しましょう。
銅管は一度折ってしまうと元にもどりません。
ある程度まっすぐにしたら、ナット部分をはずします。
こんな感じでナットをとったら、
点検用の銅管を接続します。
次にエアコンの据付板をコンパネなどに固定し、
エアコンをひっかけます。
次に室外機の横のカバーをはずし、
以前に使用していた操作線をとります。
今の状態はこんな感じ。
次に室外機に銅管を接続します。
できればトルクレンチを使用したほうがいいです。
次に操作線を接続します。本体裏側からいれていき、
前面側で接続します。
室外機側にも操作線を接続します。
次に真空引きの準備をします。
マニホールドを接続するため、上記画像のようにナットをはずし、
マニホールドと真空ポンプを接続します。
真空引き
次に真空引きを行います。
真空ポンプの電源を入れ、
マニホールドのツマミをバキュームにあわせます。
これで銅管内を真空状態にしていきます。
この程度の長さなら10分やれば十分でしょう。
10分程度経過したら、マニホールドのツマミをクローズの方に回し、その後真空ポンプの電源を切ります。
これで真空引き(エアパージ)は完了です。
ガスの開放
室外機の中に入っている冷媒ガスを開放します。
まずは、高圧側のナットをあけ、
六角レンチで時計回とは逆の方向に回わすと、ガスが開放されます(シューっと音がするのでわかります)。
マニホールドのゲージを確認すると、目盛がどんどん上がっていくので、とまるまで待ちます。
目盛があがりきったら、
今度は低圧側のバルブをあけます。
これで、エアコンガスが室内機と室外機に循環できるようになります。
エアコンの運転・点検
まずはエアコンのリモコンの動作を確認します。
エアコンの風量や上下の風向きなど、いろいろなボタンが正常に機能するかチェックします。
特に問題ないようだった、次に冷房機能が正常かチェックします。
冷房運転をして、現在の温度から-10℃以上下がるかチェックします。
夏の場合はリモコンの運転切り替えで冷房にすればOKですが、冬の場合冷房運転にしてもコンプレッサーが動かないためチェックできません。
その場合は強制冷房運転をします。この機種の場合は、応急運転ボタンの長押し(10秒)です(その他の機種でも応急運転ボタンの長押しがおおいです)
冷房運転が始まったら、吹き出し口の温度を計測します。
現在の温度から-10℃以上下がるか温度計を入れてチェックします。
それマニホールドのゲージの目盛もチェックします。
冬の場合は0.6~0.8夏は0.8~1.2ぐらいの圧力が正常なエアコンの目安です。
夏なのに圧が0.5だったりする場合は、ガスの量が少ない可能性が多いです。
以上でエアコンの点検は終わりです。
エアコンガスの回収
エアコンの点検が終わったら、ガスの回収をおこないます。
ここで言うガスの回収とは、エアコン全体に流れている冷媒(ガス)を室外機に閉じ込める作業のことをいいます。
まずは冷房運転をしている状態で、高圧側のバルブをしめていきます。
マニホールドの目盛が下がっていきガスが室外機に閉じ込められていくのがわかります。
1分程度経過すれば、完全にガスは室外機に閉じ込められている状態になります。
そして、次に低圧側のバルブを閉めればガスの回収はOKです。
最後にエアコンの電源を切ってください。
エアコンの分解
次に掃除をするためにエアコンの分解をしていきます。
前面パネルと、フィルターをはずし、矢印部分ネジを3本とります。
次にエアコンのルーバーをとります。
真ん中の部分をはずして、その後両サイドをぬけば、
こんな感じではずせます。
次に前面パネルをとります。
エアコン上部に3箇所ほどひっかかりがあります。はずしながらひっぱればエアコンの全体のカバーはとれます。
カバーをとるとこんな感じです。
あとは、エンジンクリーナーなどを使用して掃除するのですが、やり方はどのエアコンも一緒ですので詳しく知りたい方は下の記事を参考にしてください。