洗濯機 洗濯槽上部のプラスチック（脱水槽カバー）が削れる原因と対処法

洗濯機の洗濯槽の上部にある脱水槽カバー（プラスチック部分）が削れてしまう場合があります。

この現象は、主に洗濯機の使用方法で起こされることが多いです。

この記事では、プラスチックのカバーが削れた場合の対処方法と、問題が再発しないための予防策について詳しく説明します。

脱水槽カバー（プラスチックのカバー）の役割

• 脱水槽内の洗濯物の安定化
• 異物の侵入防止

脱水槽内の洗濯物の安定化

脱水時は非常に高速で洗濯槽が回転しますが、この際に脱水槽カバーが洗濯物を安定させる役割を果たします。カバーがないと、洗濯物が脱水槽の外側に偏り、バランスが崩れることがあります。これにより、洗濯機が大きく揺れる原因となります。カバーはこれを防ぎ、脱水槽内で洗濯物が均等に配置され、スムーズな脱水が行われるようにしています。

異物の侵入防止

洗濯物に紛れ込んだコインや小さな異物が洗濯槽の外側に入り込むと、脱水機能の効率が低下したり、機械の故障につながることがあります。脱水槽カバーは、これらの異物が洗濯槽の外側に入るのを防ぐフィルターの役割も果たしています。

洗濯槽上部のプラスチックが削れる原因と対処方法

• 洗濯物を多く入れすぎる
• 洗濯機の設置環境
• 脱水槽カバーの削れに対する対処方法

洗濯物を多く入れすぎる

洗濯物を多く入れすぎると脱水時に、洗濯槽が正常に回転できず、洗濯物が「洗濯槽上部のプラスチック」にあたります。

特に金属製のボタンなど、硬い異物が洗濯槽の上部や水槽カバーに強い衝撃を与え、これが削れる原因となります。

プラスチック素材は、長年使用することで徐々に経年劣化し、硬化して割れやすくなります。これも削れる原因にプラスされます。

洗濯機の設置環境

洗濯機が傾いていたり、設置場所の床が不安定な場合、洗濯機の動作中に過剰な振動が発生します。この振動で洗濯槽が暴れて洗濯物がプラスチック部分によりあたりやすくなります。

脱水槽カバーの削れに対する対処方法

部品交換

削れが進行している場合や広範囲にわたる場合、脱水槽カバーの交換が最も効果的な対策です。

• メーカーサポートに問い合わせ：洗濯機の製造メーカーに問い合わせて、脱水槽カバーの交換部品を取り寄せます。メーカーによっては、修理の依頼も可能です。保証期間内であれば、無償修理の対象になる場合もありますが、保証期間外の場合は有償となります。
• DIYで交換する場合：メーカーから取り寄せた部品を使って自分で交換することも可能ですが、洗濯機の内部構造に詳しくない場合は、技術者に任せるのが安全です。特に洗濯機の分解や組み立ては、専門知識が必要な場合があります。

洗濯槽の分解方法を型番別で調べたい方は下の記事で紹介しています⇩

振動対策

洗濯槽や水槽カバーの削れが、振動によって引き起こされている場合は、振動を減らすための対策が必要です。

• 洗濯機の水平調整：洗濯機が水平に設置されているかを確認し、必要に応じて調整します。洗濯機が水平でないと、洗濯中に偏った振動が発生し、水槽カバーに負荷がかかります。
• 振動防止マットの使用：洗濯機の下に振動防止マットを敷くことで、運転中の振動を軽減し、水槽カバーの削れを防ぐことができます。

洗濯機の使用方法の見直し

洗濯物の入れ方や、洗濯機の使い方を見直すことで、水槽カバーの摩耗を減らすことができます。

• 洗濯物の量を適切に：洗濯機の容量を超えて洗濯物を入れないようにします。適切な量で洗濯を行うことで、洗濯槽にかかる負荷が減り、摩耗が抑えられます。
• 異物の確認：洗濯物を入れる前に、ポケットなどにコインや金属部品が入っていないか確認します。これにより、異物が水槽カバーに当たって削れることを防ぐことができます。
• 洗濯ネットの使用：金属製のボタンやファスナーがついている衣類や、デリケートな素材の洗濯物は、洗濯ネットに入れて洗濯します。これにより、洗濯槽や水槽カバーに直接的な摩擦を防ぐことができます。

まとめ

洗濯機の水槽カバー（プラスチック部分）が削れてしまった場合は、早めに対策を講じることでさらなるダメージを防ぐことができます。

破損が酷い場合はなるべく早く交換しましょう。